メグセタ！

弊所のオフィスが所在している目黒区は、ハイソなようでいて庶民的な面を備えています。　自由が丘・中目黒・学芸大学といった街には、それぞれの文化・特徴があって商店街がシッカリ生きています。街のあちこちに人生の句読点のような個人経営の昭和喫茶やカフェ、全国区のスイーツのお店やベーカリーがあります。面白い品揃えの個性的な古本屋さんがあるのも楽しいです。
角の生えたポケモンのような形をしている準都心の目黒区には、渋谷区や港区のお洒落なエリアと一体化している街もある一方で、目黒駅西口の権之助坂のように昭和時代の飲み屋が軒を連ねているようなレトロなところもあったりして、多様性に富んでいます。

都心に近接していながら、駒沢公園 や カブトやクワガタムシも住んでいる林試の森公園といった広い緑地にも恵まれ、地盤がシッカリして水害が少なく、治安が良好な目黒区は23区の中でも人気のエリアです。需要が旺盛な目黒区には、数多くの不動産屋さんがあって、不動産の価値判断を業としている鑑定事務所も幾つかあります。

私事となりますが、一般企業の営業職から不動産鑑定の世界に飛び込んで２０年がたちました。
一般的になじみの薄いこの仕事は、不動産探偵のようなものと考えると分かり易いかもしれません。一つの不動産が持っている様々な側面について綿密に調べて、最終的にその不動産の価格が幾らなのか、家賃はどの位が適正なのかといった結論を出していくのが、業務のあらましとなります。

20年間この仕事を続けていると、習い性となるのか、街を歩いていても、このお店の家賃はいくらなのだろう、売上（売上は家賃の原資）はどの位なのだろうか、お客さんは一日何人来るのだろう、人の流れはどちらに向かっているのだろうかといったことを常に考えています。

不動産鑑定士という少し変わった職業から見た、我が町「目黒」そして自分が子供の頃に住んでいた「世田谷」の様々なトピックについて、更には、小職が不動産鑑定実務で目にした今の日本を表す興味深い事象について、皆さんとシェアできればと考えています。